掛川市・吉岡大塚古墳
前回、掛川市・和田岡古墳群の春林院古墳を訪れましたが、今回は吉岡大塚古墳です。
説明看板によると、この古墳は前方部が西を向く前方後円墳で、和田岡古墳群では3番目に大きな古墳だそうです。
その規模は、全長 55.0m 後円部直径 41.3m 後円部高さ 7.2m 前方部幅 27.5m 前方部長さ 13.7m 前方部高さ 2.5m と後円部の大きさにくらべて前方部がきわめて小さく低いです。
実際、現地でこの看板を見るまでは円墳かと思いました。
墳丘のまわりには幅11.4mの周堀が巡っており、墳丘には葺石と埴輪が存在するとのこと。埋葬施設は調査されていませんが、墳丘と立地から5世紀中ごろに築造されたと推定されるとあります。
現在、古墳の整備工事を行なっているようですが、その完成後はこんな姿になるそうです。
この古墳の立地ですが、春林院古墳からちょうど西へ500mほどの所にあります。
つまり段丘の縁にあった春林院古墳とは対照的に、台地上の平坦な場所に突然ポツンとある感じです。整備工事の看板にあった写真がわかりやすいかと思います。
私の勝手な想像ですが、春林院古墳を築造した一族がその後、西へその活動範囲を広げたのではないでしょうか。
と考えながら地図を見ていたら、吉岡大塚古墳からさらに西の丘陵に宇刈神社というがありました。
ここは延喜式内社の真草神社に比定する説があるそうですが、もしかしたら春林院古墳・吉岡大塚古墳と何らかの関係があるのかもしれません。
折りをみてまた掘り下げてみたいと思います。
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