2018年03月31日
東京都台東区・摺鉢山古墳
上野動物園にパンダのシャンシャンを見に行った機会に、上野公園にある摺鉢山古墳に寄ってみました。
この古墳は現存長70m、後円部径43m、前方部幅は最大部で23m、後円部の高さは5mの前方後円墳で、約千五百年前のものと考えられているそうです。
ここもその立地がとても興味深いです。
今回はいつもの「地形」を✔しても、あまりかわらないのが残念ですが、上野は武蔵野台地の東縁にあり、上野駅のある山手線から東側はかつて縄文時代は海でした。
西側の不忍池はかつて石神井川が削った谷で、もともとは海につながっていたそうです。
またこの谷をはさんだ本郷台地には弥生という地名があって、ここはまさに「弥生時代」という名前の由来になった場所です。
太古の昔から人々の営みがあったんですね。
海岸線が後退して不忍池ができたのが、紀元数世紀頃と考えられているとのことですから、摺鉢山古墳が築造された時代にはまだ海とつながっていて、海上交通路のランドマークだったのかもしれません。
参考文献:『小地図と地形図で楽しむ東京の神社』(荻窪圭)