2015年09月30日
火穴古墳
浜松市西区深萩町の火穴(ひあな)古墳を訪れました。
この古墳は、もともと直径22m、高さ約4mと推定される円墳で、6世紀後半このあたりで最も勢力のあった人の墓と考えられているそうです。
墳丘が削られ露出している横穴式石室が赤い石でできており、これが火穴古墳の命名の由来のようです。
地図では三方原台地の西縁近くだったので、きっと浜名湖を見下ろす位置にあるのだろうと踏んでいたのですが、いざ現地に立ってみると台地上の平坦な場所にポツンとあります。
ただ、西方向にある神奈備型の根本山が、何やら意味ありげです。
かつてはこのあたりから根本山の麓にかけて200から300基の古墳があったそうで、もしかしたらここは以前書いたような他界(葬地)だったのかもしれないと思いました。
あとで調べてみたら、6・7世紀の三方原台地南方から浜名湖東岸の人達の墓域は根本山周辺に設定されていたという説があるようです。(浜松市文化財ブックレット1 「浜松の古墳めぐり」)