2013年08月29日

尾張名称発源の地

夏休みに帰省先で「尾張名称発源の地」というところを訪れました。

尾張名称発源の地

遠江という国名は、古代の都からみて遠くにある淡水湖(浜名湖)という意味の「遠淡海(とほつあはうみ)」からきていて、一方、近くにあるのが琵琶湖で、こちらは近淡海(ちかつあはうみ)から近江となったというのはご存じの方も多いと思います。

では、尾張の由来は何でしょうか。
愛知県小牧市に小針(おばり)という場所があってここには尾張神社があります。

尾張名称発源の地

ここの説明看板には、小針は古くは尾張であって尾張の名称はこの地から起こったとあります。古代には「小治田」「小墾」「尾治」とも書かれたそうです。

そう言えば、わたしの出身中学の校歌に「尾張野の最中に立ちて国の名の誇りに生きん」という歌詞があって、校区にある小針が尾張の名称の起源であると教わったことを思い出しました。

『尾張名所図会絵解き散歩』(前田栄作著)という本には、
「小針とは小治(おはり)であり、治は墾を意味する。濃尾平野のほぼ真ん中にある、田畑を最初に開墾した場所だというわけだ。」
とあり、他にも説がある中でかなり説得力がある説としています。

尾張神社の周辺には、古墳時代を中心とする遺物散布地が濃密に分布していて、小針には、早くから大規模な集落が営まれていたと考えられているそうです。

中学時代から何十年か経ち初めてここを訪れましたが、古代から脈々とつながる人々の営みに思いを馳せると感慨深いものがありました。






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Posted by まるじゃが at 08:00│Comments(0)旅日記尾張
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