2015年05月31日

春日井市・味美二子山古墳

愛知県春日井市の国指定史跡・味美二子山古墳を訪れました。

春日井市・味美二子山古墳

味美二子山古墳は、庄内川右岸の段丘末端に立地する墳長94mの前方後円墳で、6世紀前葉の築造と推定されています。

この古墳が興味深いのは、同じ時代に築造された名古屋の断夫山古墳、そして大阪・高槻の今城塚古墳とほぼ5:8:10の相似形をしていることです。(断夫山古墳:152m、今城塚古墳:190m)

これは尾張北部の味美古墳群の勢力と、今城塚古墳の主と考えられている継体天皇と外戚関係にあり、安閑・宣化天皇を生んだ尾張氏が婚姻などを通じて同盟し、尾張氏の下に実質的な統合があったからと推定されているそうです。

味美二子山古墳では周溝の外側から大量の埴輪が出土してしていますが、これも今城塚古墳と共通する特徴として注目されています。

春日井市・味美二子山古墳

個人的には、たまたま訪れた古墳につながりがあってなんだか不思議な気分でした。

ここは味美二子山古墳をはじめ白山神社古墳、御旅所古墳という3つの古墳に囲まれたエリアが二子山公園として整備されています。

春日井市・味美二子山古墳

公園内は遊具や水遊び場に加え、ハニワの館という展示・休憩施設があり古墳について学ぶことができます。

春日井市・味美二子山古墳

またオブジェ達もちょっといい味を出しています。

春日井市・味美二子山古墳

今城塚古墳もそうでしたが、地元の方が興味と親しみを持てるような空間はうらやましい限りでした。



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Posted by まるじゃが at 22:55│Comments(0)旅日記尾張
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