2015年06月30日
「はままつの渡来文化をたずねて」
去る6/13、浜松市浜北区のつみいしづか広場他で開催された「はままつの渡来文化をたずねて」に参加しました。
このイベントは二本ヶ谷積石塚群の史跡整備10周年と浜松市文化財ブックレット9 「はままつの渡来文化と埴輪群像」刊行を記念して開催されたものです。
早速ブックレットも購入しましたが、いままでこのブログでご紹介してきた二本ヶ谷積石塚群 静岡県史跡指定記念企画展(前編)(後編)や≪シンポジウム≫ 狐塚古墳と倭の五王の時代を集大成したような内容になっていました。
当日は、これらの事業を進めてきた浜松市文化財課の方から以下の解説がありました。
・つみいしづか広場にて、二本ヶ谷積石塚群を見学
・史跡周辺を歩きながら、見返り鹿の埴輪の出土した辺田平古墳群(消滅)を紹介
・稲荷山古墳~赤門上古墳の見学と市内の渡来系文物の紹介
浜松市浜北区から東区にかけては全国的に見ても渡来系と考えられる史跡の密度が高く、なかでも東区の恒武遺跡群からは日本列島の中でも古い段階の須恵器がまとまって出土しているそうです。
これは当時の倭王権が天竜川流域の開発のため、治水技術を持った渡来人を配置したためではないかとのことでした。
渡来人との関係について解明がさらに進むことを期待したいと思います。
個人的には歩き慣れた地域でしたが、すでに消滅してしまった古墳のあった場所が確認できたのも収穫でした。